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2015年11月29日日曜日

インプットとアウトプットのバランス

MBAの頃は、インプットとアウトプットのバランスが同じくらいだった、と思う。

卒業してから、仕事を始めてみると、一定程度のインプットを毎日しているはずなのに、アウトプットの形がいつも一緒だなという錯覚に陥いる。

多分それは、インプットしている情報の幅が限定的なのと、組織の中でのアウトプットの方法にパターンがあるからだろう。

予定調和な流れにうまく乗る事も大事だと思うと同時に、常に新鮮なインプットと多様なアウトプットの循環を回しておかないと、世の中から取り残されてしまいそうな不安さえ覚える。

ということを考えながら、新しい本を何冊かポチっと。問題はそれを如何に多様なアウトプットに繋げるかということ。

自分の思考の幅には限界があるので、幅広く新鮮なインプットを怠らず、周りの人との壁打ちを地道にやっていくのがいいんだろう。

2015年10月24日土曜日

個別のお問い合わせ

1点お願いがあります。

個別のお問い合わせは、コメント欄に記載頂くのではなく、プロフィール欄リンクのメールアドレスに直接お送り頂けます様、宜しくお願い申し上げます。


2015年5月30日土曜日

卒業のご報告

5月15日にオーリンビジネススクールを卒業致しました。

卒業式当日、世界中から生徒の家族や友人が集まり、皆で卒業の喜びを分かち合いました。あの瞬間は、2週間経った今思い返しても、格別なひと時であったと感じています。

卒業式では、一人一人名前を呼び上げられ、学位記を受け取るわけですが、僕の名前が呼ばれた時に、会場にいた同級生たちが僕の名前を大きな声で叫んでくれました。そして、壇上に上がると、そこでは自分が尊敬する教授が笑顔で拍手を送ってくれました。何とも印象的な瞬間でした。

初めてアメリカに移り住み、生活を立ち上げ、色々な国から集まった仲間に出会い、学業を修めたこの2年間は、今後の人生の大きな節目になったと確信しています。何事も自分の頭で考え、行動していく度胸と自信がついたと思います。

また、初めて住んだ地がセントルイスで本当に良かったと思っています。スポーツあり、自然あり、そして意外に買い物も便利なセントルイスにおいて、仲間や家族との思い出をたくさん作ることが出来ました。

ワシントン大学、セントルイスという多くの日本人にとってニッチなテーマでお届けしてきたこのブログですが、ありがたいことに意外にも多くの人に読まれております。また、ブログをきっかけとして、リアルなつながりを築くことも出来ました。

少しでも、どなたかのお役に立てたのであれば本望です。

今日は卒業の報告をしましたが、少し書き残したことがあるので、折に触れて更新を続けたいと思っています。

また、卒業後はアメリカに残り仕事をします。学校で学んだことを実際の仕事でどう活かしていくかという視点で、いくつか記事が書ければいいなとも思っています。

2015年4月10日金曜日

人材と組織

少人数の学校にも関わらず、オーリンの選択科目は意外と充実していると思います。

大人数の学校では、選択科目を履修する際に抽選という制度があるやに聞いたことがありますが、オーリンではそんなこともなく色々な科目が取りやすいということで、興味の赴くままに受講している自分としては、少人数の良さを日々実感しているところです。


唐突ですが、理論とは現実世界で起こっていることに対して、あるひとつの角度から光を当てているものだと思います。したがって、ひとつを掘り下げつつも、同じテーマについて出来るだけ色々な角度から光を当てることで、理解が深まっていくものだと思っております。


これまで、「人材と組織」に関する授業を何個か継続して履修してきたので、まとめて紹介させて頂きたいと思います。



Economics of Organization / Compensation, Incentives & Organization


組織経済学。ミクロ経済学の理論をベースに企業内の戦略について分析をする科目です。


この科目では、組織形態、Job Design、インセンティブなどのそれぞれのテーマに対して、ミクロ経済学の理論を応用して、いかに生産性や組織能力(ケイパビリティ)を高めるかについて考えていきます。経営戦略論は、ポジションニング論(マイケルポーターの競争戦略で有名)とリソース論に大別されますが、この科目は、競争優位を作る源泉である組織能力にフォーカスするリソース論と同じ領域にあると思います。

理論の解説とケースが3:7くらいで進行していきますが、生徒を引き込む力のあるHamilton教授の授業は、毎回納得感の高い充実した内容です。人気科目の一つです。



Managerial Control System


経営管理システム。この科目のベースとなる考え方は、管理会計です。


立案した経営戦略と実際の企業活動の調和を取り、従業員や組織を目標に向かって動かしていくための方法論を学びます。


例えば、Sensitivity(目標達成時の報酬の度合い)、Precision(各従業員の貢献をどこまで正確に評価するか)、Congruity(各人の目標値と企業全体のゴー ルとの結びつきの度合い)といった視点を組み合わせながら、目標や評価方法を構築していったりします。


バランススコアカードなどの個別の評価手法についても学びます。


理論の解説とケースディスカッションは半分ずつくらいです。



Human Resource Strategy for General Managers


この科目は、上記2つに比べて、より実務的なアプローチで人材戦略について考えます。


経営戦略と人材戦略の結びつきをいかに強めていくかや長期的なリーダーの育成など大きなテーマから、従業員の動機付け、部下とのコミュニケーションといった日常的なテーマまで、人材戦略・育成に関するあらゆることについて、理論とケースを組み合わせながら学んでいきます。


企業視点で人材戦略を俯瞰出来ると同時に、自分が部下を持った時に、いかに行動すべきかやリーダーとしての心得など、個人的な視点でも気づきの多い科目でした。




相互に関連する科目を取ることで、「あー、あれってこういうことだったのか」と思う瞬間が多々あり、理解が深まっていったと思います。

2015年3月28日土曜日

ブログタイトルの一覧性

Google Bloggerを使い始めて1年半くらいが経ちます。

Bloggerは、初心者にも使い易い、Wordに書いているノリで更新できる、デザインがシンプルできれい、レイアウトも簡単に変更できるなど、良い点がたくさんあるのですが、唯一どうにかならないかなと思っていたのが、記事のタイトルを一覧できないことでした。

各記事にフラグを立てて、カテゴリで分けることは出来ても、一覧で見ることが出来ないのが不満でした。

個人的には、記事のタイトルが一覧で見れるブログが見やすくて好きです。

一覧で見れると、ブログが扱っている話題とかがイメージしやすく、気になるタイトルには、すぐにクリックして見に行けるからです。

ということで、以下の方法でBloggerでも同じことができないかやってみました。

  • ページ右上デザイン→レイアウト→ガジェットの追加→テキスト
  • テキストの本文欄に、ひたすら各記事のタイトルを打ち込む(カテゴリ別、時系列)
  • 最後に書いたタイトルに各ページのリンクを貼る

かなりマニュアルなやり方ですが、一応一覧できるようになりました。

ちょっとごちゃごちゃしているのが気になりますが、まあいいか。

他にもっといいやり方を知っている人がいたら教えて下さい。

(あ、でも、これはスマホサイズで見てる方には関係ない話か。。。)

2015年3月25日水曜日

セントルイスからシカゴを電車で行く

セントルイス〜シカゴ間の移動手段は、飛行機、車、電車の3種類があります。

飛行機だと1時間〜1時間半。チェックインなどの時間を含めるとなんだかんだ3時間くらいはかかるでしょうか。コストは、早めに予約すれば片道100ドルくらいですが、ギリギリに予約すると片道200ドルを超えてきます。現地で車を借りたりするとその分レンタカー代が乗ってきます。

車だと5時間〜5時間。コストは、片道で1回給油するくらいのイメージなので、満タンが1回当たり30ドルだとして往復で60ドル。現地での移動の自由度は高いです。

電車も5時間半。Amtrakと呼ばれる電車です。コストは、片道29ドルから。1日片道4本くらいが走っています。1人だったら、運転しなくて楽だし、所用時間も車と同じだし、値段も安いので、電車もそんなに悪くないかもしれません。大人数だと車の方がコストメリットが出てきます。ただ、飛行機と同様、現地で車を借りる場合はコストの前提が変わってきます。ちなみにセントルイスのAmtrakが発着する駅(Gateway Station)は、セントルイス近郊を走るメトロにも接続されているので、そのまま乗り継げます。また、Amtrak車内はWifiが無料で使えますし、全席に電源がセットされているのでパソコンなどの作業も快適に出来ます。乗務員もテキパキ車内で働いていて感じが良かったし、危険な雰囲気もありませんでしたね。

ちなみに、飛行機と電車の組み合わせで往復した場合、シカゴ市内から空港までの移動が発生しますが、この場合は、Blue Lineと呼ばれる電車で行き来ができます(オヘア空港駅〜Clinton駅、1回乗車当たり5ドル)。Clinton駅からAmtrak Union Stationまでは歩いて5分程度です。


セントルイスにIKEAができる

先日、セントルイスのダウンタウンへ向かうHighwayからIKEAの看板が見えました。

こんなとこにIKEAなんてあったっけ?と思って、ウェブサイトをチェックしてみたら、なんと2015年秋にオープンするとのことです。

この春に卒業してしまうので、残念ですが、これからセントルイスに来る方には朗報ですよね。シカゴまで行かなくても済みますし。

リンク


2015年3月12日木曜日

最新 Full Time MBAランキング

US Newsの全米MBAランキングが発表になりました。

昨年の22位から19位となり、トップ20入りを果たしました。

ヒストリカルに見ても、しばらく20位ちょい下にいたので、前進感がありますね。

あんまり詳しいことは分かりませんが、新校舎設立、教授陣の充実、就職活動の実績向上などがそれぞれ寄与したのかなと。

2013年 22位
2014年 21位
2015年 22位
2016年 19位



2015年2月12日木曜日

バーチャルキャンパスビジット

2月をピークに当校へビジットされる方が多くなっています。

いらっしゃった方は皆さん口を揃えて、キャンパスの美しさ、ビジネススクール施設の充実ぶりに言及されて、「いい環境ですね」とおっしゃっています。

私も2年前同じことを思いました。(その時は新校舎は建ってませんでしたが、、、)

このブログを通じてご相談頂く方の中には、忙しくてビジットに来れない人もいらっしゃいますので、今回はご参考までにキャンパスを一望できるビデオクリップのリンクを纏めてみました。

この記事のタイトルは大げさなのは重々承知してますが、他にネーミングを思いつかなかったため、ご容赦ください。

▪️ワシントン大学キャンパスの様子がわかります。
You tube: Life at Washington U

▪️オーリンビジネススクールの新校舎を空撮したものです。
You tube: Birds eye Olin business school

▪️オーリンビジネススクールの新校舎オープニングセレモニーの様子を収めたものです。
You tube:Open for business




2015年1月19日月曜日

セントルイスこどもの公園事情

この週末は、だいぶあったかくなって日中は摂氏ベースで10度を超える日が続きました。

つい2週間前は、マイナス10度以下だったことを考えると、かなり激しい変化です。

暖かくなると、子供たちは外で遊びます。

セントルイスは、公園の質が非常に高いと思います。質というのは、清潔、安全という観点です。

地面は柔らかい加工が施されていて、小さい子供が転んでも痛くなく、他のグラウンドなどとも柵で仕切られているので、ボールとかが飛んでこなくて安全です。清掃も行き届いているというか、利用者のマナーがいいと思います。

NYなどの大都会の公園は、どうも清潔という点でクエッションマークでした。いっぱい人がいる所だといろんな人がいて、維持するのが大変なんでしょうかね。。。

セントルイスのいい感じの公園はこんな感じです。



以下に主な公園を列挙します。これはほんの一例です。GooglemapでPlaygroundと検索すると結構出てきます。

  • Shaw Park (27 South Brentwood Boulevard Clayton, MO 63105)
  • Tilles Park (9551 Litzsinger Road St. Louis, MO 63124)
  • Oak Knoll Park (South Big Bend Boulevard Clayton, MO 63105)
  • Deer Creek Park (3200 Laclede Station Road, St. Louis, MO 63143)
  • Botanical Garden Children's Garden

2015年1月13日火曜日

このブログのこれまでとこれから

いつもブログを読んで下さりありがとうございます。

ワシントン大学オーリンビジネススクールに入学と同時にブログを書き始めて、早1年半が過ぎ、無事に2015年が迎えられました。

今日は、年頭というタイミング(先週、忙しくしていて少し遅れました)ですので、ブログの「これまで」と「これから」について一旦整理させていただきたいと思います。


  • これまで

まず、なぜこのブログを始めたのか?ということですが、さかのぼること、2年ほど前。ワシントン大学にキャンパスビジットをした時のこと。

ビジットする前に得ていた情報と、実際来た時の印象がかなり違う、いい意味で裏切られたという体験がきっかけです。

つまり、インターネットや日本での学校説明会で見聞きしたワシントン大学やセントルイスのイメージよりも、来てみたら結構よかったということです。

セントルイスについては、ネットに出ている情報量も少ないですし、日本での知名度も他の米国大都市に比べると低いので、どうしても入ってくる情報が限られます。

一方で、毎年一定数の方が、学業や仕事を通じてセントルイスに関わりや関心を持つという状況があり。。。

自分が感じた情報のギャップを埋めるという視点で何かお伝えすることが出来れば、今後セントルイスやワシントン大学に接点を持たれる方にとっても、お役に立てるのではないかと思ってこのブログを始めました。

そうはいっても、大学院生の立場からのレポートですので、どうしても限られた部分しかカバーできていないのですが、なるべく、広く浅く、セントルイスの生活のことやワシントン大学のことがお伝えできればなあと思って、やらせて頂いています。

個人的な意見ですが、ブログの意義は二つあると思っています。

一つ目は、ある特定の観点からのレポートであることです。

Wikipediaをイメージしてみてください。かなり情報が整理されていて概略をつかむには有効だと思います。

しかしながら、「実際のとこはどうなのよ?」という問いにはやや不足感があります。

この場合、やはりある程度、主観的で実体験に基づく情報に価値が出てきます。これがまず1点目。

二つ目は、ある程度整理された情報が載っていることです。

FacebookやTwitterをイメージしてみてください。

かなり主観的で実体験をありのまま掲載していますが、その瞬間の出来事や感想を吐露するに留まり、情報の一覧性や纏まりという点では不足感があります。

腰を据えて読む読者が想定されるブログにおいては、情報の一覧性が重要になってくると思います。

まとめると、ブログというのは、WikipediaとSNSの間を行く感じの媒体なのかなと。ある程度主観的で、ある程度情報が纏まっている。

そういったポリシーというか、ポジショニングでこれからもやっていきたいと思います。

アクセスの内訳についてですが、結構幅広いエリアからアクセスを頂いています。

米国、日本が中心ですが、フランスやドイツ、イギリスのヨーロッパ方面、シンガポール、香港、タイなどのアジア方面からもアクセスを頂いており、読んで頂いているようです。大変有難うございます。

特に、最近はビジネススクールの出願に合わせて、個別にお問い合わせも多く頂くようになり、少しはお役に立てているのかなと、皆様の声を直接聞くことで実感出来ている所であります。

感謝感謝です。


  • これから

早いもので、卒業まで残りわずか5ヶ月程となりました。

卒業するまでは、今まで通りこのブログを続けたいと思います。

ビジネススクールで何を吸収したか、セントルイスという街で何を感じたか、今まで通り、つらつらと書いていきたいと思います。

今まで受けた授業で、まだ書いてないものもあるので、その辺も出来るだけ載せていきたいと思います。

卒業後については、今の所、白紙です。

スパッとやめてしまうかもしれませんし、タイトルを変えて続けるかもしれません。

とりあえず、これからの5ヶ月間を、「今を生きる」って感じで、今年もがんばります。

引き続きご愛顧のほど宜しくお願い致します。

2015年1月8日木曜日

セントルイスのんびりできる場所事情

学校の図書館やコンピュータールームで勉強するのもいいけど、たまにはカフェとかでまったり勉強する時間も気分転換として必要かと。

ダウンタウンクレイトンもいいけど、おすすめはセントラルウエストエンド(CWE)。

CWEは、フォレストパークのすぐ東側に位置している(西側はワシントン大学)。

路面店のアパレルショップ、カフェ、スイーツ、レストラン、バーが軒を連ねている。そして、この辺りは、飲み会の場所としても使われる。

暖かい春や秋にはカフェのテラス席なんかが抜群です。

(でも、今は、もちろん冬。なんと、今日はマイナス15℃まで下がりました。)

実際、カフェはこんな感じ。





噴水の目の前にあるMaryland Plazaには、いくつかお店も入っています。

ジーンズのAGがいい感じ。

AGは、デニムの神様と称されるジーンズデザイナーAdriano Goldschmied(アドリアーノ・ゴールドシュミット)と、米国デニム業界を牽引するLA のジーンズメーカーKoos Manufacturing のYul Ku(ヨル・クー)により2000 年に設立されたブランド。

セントルイス生活事情(総論)では、衣料品はGalleria MallかWest Country Mall、もしくは、St. Louis Premium Outlet などのアウトレットで買えますよと書きました。

そして、セントルイスに来た当初は、セントルイスみたいな地方都市だと路面店ってあんまりないんじゃないかなと思っていました。が、少しはあるようですね。

シンプルなデザイン、履きやすいジーンズで人気がある様です。

日本でも人気あるみたいですね。

最後に、バーは、I tap がいい感じです。

こういうまったりスペースがあるのは貴重ですね。

2015年1月4日日曜日

続・オーリンの起業家教育

過去、オーリンの起業家教育という投稿で当校のアントレについて触れました。

最近、立て続けにこのテーマについて質問を頂いておりますので、もう少し丁寧に当校のアントレ概要について整理させて頂きます。

▪️中心教授と組織
Holekamp教授がアントレ科目の責任者となっており、Center of Experimental Learning(通称:CEL)という部署と連携してExperimental Learningの機会を提供しています。

▪️授業の体系
Introduction to Entrepreneurship(セメスター通期:4ヶ月)
アントレの授業の導入編として大変人気があります。Holekamp教授の講義、中西部起業家によるゲストスピーカーセッション(週一回)、学生による新規事業立案コンペ、の大きく3つから構成された授業です。全てのセッションが有機的に繋がっており、体系的に学べる科目です。

この授業を導入として、
・Venture Advising
・Hatchery
・Practicum, Taylor Community Consulting, International Practicum
・Olin Board Fellows
という発展科目に広がっていきます。
(注:必ずこの導入科目を取らなければならないというわけではありません)

▪️発展科目
Venture Advising
当校が提携するVCファームから投資先スタートアップ企業に対するコンサルティングのお題をもらって、学生のチームが現地に赴いてソリューションを提供するという形式の授業です。ロケーションは、ハンガリー、イスラエル、セントルイス。

Hatchery
学生がビジネスプランを考えて地元の起業家とともにそれを具現化していく形式。毎年Olin Cup(実際に資金調達が約束される)というコンペがありますが、その勝者はHatcheryから生まれているケースも多い。
ご参考:記事

Practicum, Taylor Community Consulting, International Practicum
CELという部署は、対外的な窓口となり、企業やNPO団体から半期毎にコンサルティングのお題を集めてきます。期初に発表されたお題に対して学生が申し込みをしてチームが組まれます(人気が集中するお題は選外になる可能性もあります)。お題のタイプは、ファイナンス、マーケティング、組織など多岐に渡ります。Practicumが企業向けで、TaylorはNPO団体という整理です。また、年に一回、春休みの期間を利用したInternational Practicumというものがあります。文字通り、Practicumの海外版で毎年欧州を中心に行われています。コンセプトはPracticumと同様です。

Olin Board Fellows
これは、地元企業及びNPO団体の社外取締役に就任してコンサルティングサービスを継続的に行うというものです。期間は1年です。他のPracticumが長くても4ヶ月程度というものですのでこのFellowプログラムはより長期かつ大きな責任のもとにアウトプットをしていく必要があるということで、なかなか骨が折れると聞いております。友人がNPO団体の社外取締役になっておりましたが、定例の取締役会議に加えて、他の役員からの特命の宿題をちょこちょこもらったりしていて大変そうでした。


よくベンチャーを育てる環境を語る際に、エコシステムという言葉が使われますが、オーリンの起業家教育についても、企業やNPO団体との連携を非常に密にした、学校と実社会が一体となって問題を解決していくというコンセプトの下、授業が構成されていると感じています。