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2014年10月6日月曜日

イノベーションについて考える

『多様な知のコラボレーションが新しい価値、イノベーションを生むのか?もしくは、限られた天才だけがイノベーションの旗手となり得るのか?』

度々、考えてしまうテーマのひとつです。勿論答えなんか無くて、どっちも正解なんだと思うんですが、今回は前者の事例として、クリエイティブシンキング講義のゲストスピーカーに来ていたNestle Purina(本社:セントルイス)という企業の方の話をもとにイノベーションについて考えてみます。

彼は、10カ国以上異なる国に住んだ事があり、10社以上異なる会社に勤めた事があり、職務も営業からマーケティング、開発などなど多様なバックグランドを持つ。現在は、Nestle Purinaで新製品開発に携わる。

そんな多彩なバックグラウンドを持った彼でも斬新な商品開発というのは難しいという。

彼が語るイノベーションを起こす組織のルール。

①多様な人材をチームに集める。
②リスクテイカーを重用する。
③意思決定の際には、発案者が、アイディアがいかに素晴らしいかを証明し、聴き手が、そのアイディアをブラッシュアップ/ビルトアップすることを是とする。決して、政治的な方法で意思決定しない。証明し尽くすということが大事。

などなど。

イノベーションを促進させるべく組織作りを日々進めているという。

実際のところ、アイディア出しはそこまで苦労しない。

良いメンバーが集まり、お互いを認め合う空気が醸成されれば、Diverseなアイディアがどんどん出てくる。

しかし、その後の、出てきたアイディアを纏めて行くConvergenceという工程が一番難しいという。

その際、留意することは3点。

①解決すべき本質的な問題は何か?に立ち返る
②ソリューションは可能な限りシンプルに
③Extremeなアイディアも最後まで切らずに残す

時にはありきたりなアイディアに収束してしまう事もあるが、このプロセスを何度もいろんな角度から行うことが大事とのこと。