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2014年11月29日土曜日

ファーガソンの今、"肌感覚"

この数日は、ファーガソンのニュースが世界中を駆け巡っている様でして、私の所にも個別に安否を気遣う連絡を頂いております。

ニュース映像に出てくるものは、確かに恐ろしいものがありますし、略奪や放火などは決して許されるものではないと思います。デモは、草の根的に市民の意見を訴える手法として重要なツールの一つだと思いますが、ファーガソンで起こっているそれらは、寧ろ逆効果だとも思います。ある記事において、「なぜデモをやるのか?」という問いに対して、デモを取り纏めるリーダー格の人の回答は、「人種差別の現実を白人社会に認識してもらうため」と書いてありました。もし、こういった目的をもってデモを行っている人がいるならば、やはり、略奪や放火という行動は逆行していると感じます。なぜならば、結局暴力に訴えるのかと世間から見られてしまうからです。

日常生活は大丈夫か?との質問も個別に頂いておりますが、生活はどうかというと、私自身はあまり普段の生活と変わりありません。普通に買い物に行きますし、子供と博物館や各種施設に遊びに行きますし。。そういった場所に行ったら、いつもと変わらないくらいのお客さんが集まっています。まさに本日ブラックフライデーにおいては、主要なマーケット、デパートの駐車場はパンクしていて、ファーガソンの混乱は何処にという感じもありました。

この問題に直面してみると、「ステレオタイプになってはならない」と切に思います。黒人だからこうとか、アメリカって社会はこうだ、みたいに画一的な定義で物事を考えてはならないと思っています。

小泉元首相じゃないですが、「◯◯もいろいろ、△△もいろいろ」なんだと思います。

昨日、アメリカはサンクスギビングデーだった訳ですが、日頃からお世話になっているアメリカ人の友人にホームパーティーに招待されて行ってきましたが、そこに来ていたある黒人の方は、ファーガソンのデモについて、「なんであんなやりかたをしてるんだ」と疑問を呈してました。その方は、幼少期より自ら努力され高等教育を受け、現在大学教授をされている方で、「まず、一人一人の姿勢が重要。そして、コミュニティが人を支えて、確りとした教育をサポートして行く事が大切だ」と仰っていました。日本人という単一の民族に囲まれて育ってきた自分には、この方がされてきた努力の量を計り知る事が出来ませんが、肌感覚としてこうした意見を持っている方もいらっしゃる事が分かっただけで、何ともじーんと来てしまいました。

繰り返しですが、ステレオタイプで物事を考えると判断を見誤ると思います。

「何が起こっているか」を肌感覚で感じる事が大事だと思います。

ニュースは、対立軸等を分かり易くするために、かなりデフォルメして、◯◯とはこういうものだ、こういう主張をもっているものだ、みたいな伝え方になりがちです。

しかしながら、人間ですので、一人一人違うのが当たり前。その違いを理解し、受け入れ、新しい関係が構築出来るんだと思います。

私自身の目標としては、こうした肌感覚での経験値をどんどん拡げていきたいなと思います。