washu

washu
washu

2013年11月30日土曜日

コア科目(経営戦略、財務会計、ミクロ経済)


だいぶ間が空いてしまいました。
今回はFallの授業について書きたいと思います。

まずは、コア科目の内、経営戦略、財務会計、ミクロ経済について。

■経営戦略
ケースディスカッションを通じて、経営戦略についての基本的な考え方を学ぶコースです。これぞMBAという雰囲気の授業です。この講義を通じて、授業が実りあるものか否かは、教授の教える力次第だなと思いました。Daniel W. Elfenbeinという教授が毎年この科目を教えています。
他校と比べられないのですが、オーリンは教えるのが巧くて、面倒見の良い教授が多いと思います。また、驚く程、フレンドリーですし。
さてさて、本題ですが、ハーバードビジネススクールのケースを週3本こなすカリキュラムで、予習のボリュームも多く、慣れるまで非常に苦労しました。授業中の貢献度も成績に勘案される為、1回の授業で必ず1回は発言するという目標を掲げて望みました。当初は、なかなか満足の行くアウトプットが出来ず歯がゆい思いもしましたが、Final Exam(ケース分析)では、そこそこ自分でも納得の行くものが出せたかなと。要因としては、学習したフレームワークをうまく適用して議論を展開出来たことだと思います。今後の課題としては、読むスピード、アウトプットの質を更に高めていくことと認識した次第です。
授業の内容は、マイケルポーターの競争戦略論をベースとして、業界分析、バリューチェーン、競争優位性の分析、持続的成長等を、様々な業界のケースを通じて学びました(小売、航空、飲料、PC、金融、ソーシャルネットワーク、スモールビジネス等)。どの業界においても普遍的で、最も重要なことは、「競争戦略とは、差別化とトレードオフに関わる意思決定の連続であり、その意思決定に付随する付加価値は何かを絶えず検証しなければならないこと」だと思いました。どの局面においてもリーズナブルな意思決定をする上で必要なフレームワーク(考え方)を学ぶことが出来たと感じております。え?どんな局面でも??、、、実際はそんなに甘いものではないことは重々承知です。ただ、すごくいい訓練になりました。こういう授業大変ですが嫌いじゃないです。

■財務会計
職業柄あまり新しい学びは無かったです。ユーザー視点に立って、財務三表のメカニズムを分析する授業でした。個人的には、発言の機会が多く得られたので、授業やチームミーティングで話す訓練と思って取り組んでいました。
初学者にとってはとてもボリューミーな内容だとは思いました、が、これまた担当教授のティーチング能力に感銘を受けました。ああ、そうやって教えれば、確かに分かりやすいなと納得しながら授業を聞いていました。実際、クラスの平均点は9割を超えていたんじゃないでしょうか(決して、簡単なテストでは無かったと思います)。彼の名は、トムフィールズです。


■ミクロ経済
ミクロ経済学の理論(価格決定のメカニズム、ゲーム理論等)をベースとして、実践的なケースを用いて 如何に理論をビジネスにおける意思決定に活用していくかを学びました。理論のお勉強は、大学時代に学んだ経済学の内容とオーバーラップしましたが、やはりMBAですので、如何に理論を実践するかという点にポイントが置かれています。
ケースとしては、アフリカ企業のアルミニウム市場への新規参入、新製品投入に伴う新事業プランの策定(飼料鶏用のコンタクトレンズ)、航空産業におけるプライシング戦略等を扱いました。マーケットデータを用いた需要曲線や供給曲線の推計、市場ポテンシャルの検討、また、新規参入の際のプライシング戦略について議論することで、実践的な経済学の使い方を学ぶ事が出来ました。
経済学の理論はかなり簡略化されたモデルの中を前提としている為、その理論を現実の世界に落とし込んだ時には必ずズレが発生します。その一方で、理論は普遍的であることから何らかの問題解決の行う上での道程になります。大体の方向感をつかむというか。。。複雑な問題を取り組む上での考え方として非常に有効だと思いました。経済学科卒ですが、学部時代は全くそんな感想持てませんでしたね(笑)。
因に、オーリンビジネススクールは、経営学の学派の中でもミクロ経済学をベースにしていることから(※)、今後の選択科目においても同様の科目が充実しています。春学期以降、本科目の発展科目を履修してみようかと思っております。

(※)経営学の学派は、ミクロ経済学、認知心理学、社会学の3つの学問をベースに発展してきた学派があるそうです。この分類により学校のカラーも変わってくる様です。
「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(入山章栄著)より

次回は、マーケティング、オペレーションの予定です。
やるべき事山積みです、、寝る間を惜しんでいろんな事にチャレンジ出来る。
この環境に今日も感謝です。